アニメ無職転生が10月から第2クールが放送され、心待ちにしていたファンも多いのではないでしょうか。
なろう系作品の中でも人気の「無職転生」ですが、中国ではえらく炎上してしまったようです。
中国では、2021年2月から炎上騒動が起こり、中国の動画配信サイトBiliBiliではアニメ第4話以降の配信停止まで追いやられる騒ぎとなりました。
この記事では、今回の中国での炎上騒ぎの発端と理由を解説します。
関連記事:【無職転生〜異世界行ったら本気だす〜】アニメ1期 あらすじ|感想
今回の経緯
- 中国の有名インフルエンサーであるLexBurner氏が、無職転生の内容について猛抗議をしたことから騒動が発展
- 広告を出稿している企業にもクレームが殺到し、広告出稿を停止
- アニメ「無職転生」は配信停止に
時系列
パウロがメイドのリーリャと不倫し妊娠させてしまう
不倫シーンに合わせて、「そもそも主人公がニートで共感できない」など
共感した人たちも抗議に加わる
女性を軽蔑していると批判が殺到し、広告を出稿している企業にもクレームが入る
生理用品ブランド「ソフィ」を扱うユニ・チャームなど、複数の企業が「女性に対する侮辱的な行為や発言は見逃せない」として広告出稿を停止
動画配信サイトbilibiliで「無職転生」配信停止に
インフルエンサーのLexBurner氏は、コミュニティルール違反したとしてアカウント閉鎖処分になった
発端は、第4話のパウロがメイドのリーリャに手を出してしまい、不倫&妊娠させてしまう内容からでした。
この内容について、中国のアニメレビュアーとしても活躍するインフルエンサー・LexBurner氏は、SNS上で猛抗議をしました。
「そもそも(ニートの主人公に)共感ができない」などと次々発言したことで一気に炎上は拡散。
約900万人以上フォロワーがいるインフルエンサーの影響は大きく、動画配信サイトbilibiliには抗議が殺到し、広告主に対してもクレームが付けられ始めました。
こうした一連の騒動を受け、複数の企業が広告の出稿を停止し、bilibiliでも「無職転生」の配信を中止することとなりました。
なぜこんな出来事が起きるのか?
一連の騒動を聞いても、あまりピンとこない人が多いのではないかと思います。
日本ではこの作品に対して好き嫌いはあれど、普通に放送されていますし、当然炎上したりしていません。
なぜ中国では炎上してしまったのでしょうか?
それは中国のネットでは、個人が「許せないもの」に対して非常に簡単に「通報」ができる仕組みになっているからです。
近年の中国のサイト上には、通報のための入力フォームが完備されていることがほとんどです。
行政機関への通報も関連サイトで気軽に行うことができます。
今回のように、特定の作品のファン(無職転生は中国でも話題作でした)と批判者が争う自体になると、「通報」という強力な武器を使っての戦いとなってしまいます。
その戦場となってしまった作品(あるいは人物)は、瀕死の状態になってしまいます。
いわゆるポリコレと言われる、自分たちが正しいと思わないものは徹底的に排除する思想が中国には強くあります。
特に不倫などのテーマは、中国の世論からはかなり厳しい目で見られることです。
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まとめ
「無職転生」が中国で炎上した件について、解説してきました。
問題のシーンについては、確かに不快感を感じるのはわかります。
個人的にも、その辺りで観るのやめようかなとも思いました。
でもそういった生々しい表現も、この作品の面白さですし世界観だと思います。
実際今はアニメの1期を観て、面白いし続きが観たいと思っています。
日本のアニメの素晴らしいところは、表現の自由ではないでしょうか。
日本は宗教観や愛国精神が他の国に比べ強くないので、制限も少なく自由な作風なものが多いです。
それが海外に出ると、LGBTが〜とか、フェミニズムが〜などと言われ叩かれてしまいます。
好きでないなら観なければいいし、好きなら影ながらでも応援すればいい。
色々な性格の人がいるように、多様な作品があって良いと思います。
このような思想に阻害されず、オタク文化が発展できるのは日本だけなのかもしれません。
いちファンとしては、こうした批判に負けずオタク文化が続いていけるよう応援していきたいと思います。