きまぐれオレンジ☆ロードとは?
80年代の少年ジャンプにおいて一大ラブコメブームを起こした漫画が、この『きまぐれオレンジ☆ロード』です。
男女の三角関係を80年代のポップな雰囲気で描いた漫画で、個人的に大好きな作品です!
もうびっくりするぐらい甘酸っぱいストーリーです。
もともとは、中学生の頃にアニメを見てこの作品を知りました。
『きまぐれオレンジ☆ロード』の雰囲気がすごい好きなんですよね。
この漫画が好きな人は、ヒロインの鮎川まどかが好きか、この漫画特有の80’sの雰囲気が好きな人が多いのではないでしょうか。
リアルでは好きと言っている人にまだ会ったことは無いですが。。。
ではまずあらすじを紹介していきます!
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あらすじ
超能力一家の長男で主人公の春日恭介は、超能力が周囲にバレるたびに転校を繰り返してきた。
今回も妹のくるみが以前の中学校で超能力を使い100メートルを3秒で走ったため、春日家は7度目の転居で新しい町にやってくる。
引っ越してきたばかりの恭介は散歩がてらに石段を数えて登っていると、真っ赤な麦わら帽子が飛んできて超能力を使いその帽子を捕まえる。帽子の持ち主は少し大人びた美少女だった。
2人は恭介が登ってきた石段が99段か100段だったか口論するが、間をとって99.5段ということ結論で終わる。
彼女は帰り際、麦わら帽子を恭介にあげて立ち去り、恭介は彼女に一目惚れしてしまう。
翌日転校した先の学校で、昨日あった美少女と再会するが、彼女は学校一の不良と呼ばれる鮎川まどかということを知る。
鮎川まどかを慕うもう一人のヒロイン檜山ひかるも登場し、まどかとひかるが校舎裏でタバコを吸っているところを恭介が見つけ注意する。
この場は口論になり終えるが、恭介が体育館に一人でいるところをひかるが見かけ、恭介が超能力を使ってバスケットゴールにスーパーゴールを決める姿を見て、ひかるは恭介のことをスーパースポーツマンだと勘違いする。
恭介に好意を寄せ始めたひかるだが、実はまどかも、ふとした時に恭介に言われたことを思い出し意識していることに気づく。
恭介とまどかとひかるは、三角関係のまま学生生活を過ごしていくがーーーー。
登場人物
春日恭介
超能力一家春日家の長男で本作の主人公。優しい性格だが優柔不断であり、その性格が元で三角関係を長引かせることになる。
勉強やスポーツは苦手。
テレポートやサイコキネシス、予知夢といった超能力を使うことができる。
鮎川まどか
恭介と同い年で、大人びた美少女。元々は周囲から恐れられるほどの不良だった。妹分に幼馴染であり2学年下の檜山ひかるがいる。
恭介に出会うまでは、ひかるを除けば学校で親しくする人間はおらず、ほぼ孤高の存在であった。
性格は大人っぽくミステリアスでときどき気まぐれ。頭も良く、運動神経も抜群で多方面で多彩な才能を持つ才女。
檜山ひかる
恭介、まどかとは2学年下でまどかとは正反対のタイプの美少女でボーイッシュな見た目。まどかのことを実の姉のように慕っている。性格は、天真爛漫で素直。
まどか同様元々は不良だったが、恭介と出会い改心する。超能力を使った恭介を偶然見かけ、スーパースポーツマンだと勘違いし好意を寄せるようになる。
きまぐれオレンジ☆ロードの見所は?
少年の頃の妄想を漫画内で実現する
『きまぐれオレンジ☆ロード』は面白いのか?と聞かれれば間違いなく面白いです。
当時のジャンプ作品は、「キン肉マン」「北斗の拳」「キャプテン翼」などバトルとスポーツがより濃い作品が多いなかで、初めて少年ジャンプにラブコメ枠を開拓したのが『きまぐれオレンジ☆ロード』です。
「いちご100%」などがこの後ジャンプにできたラブコメ枠になります。
『きまぐれオレンジ☆ロード』の面白さは、「こんな青春を過ごしたかった妄想を、主人公の春日恭介で表現されているところ」だと思います。
多くの人が理想とするようなヒロインの鮎川まどかが自分(春日恭介)に好意がありながらも、一方でひかるとも遊びに出かけたり、一緒に勉強したりして学生生活を送ります。
まどかも最初から恭介のことが気になっているけど、妹分のひかるが先に恭介のことを好きだと言い「それを応援する」と言ってしまったため、自分の気持ちを押し殺しながら3人の関係はズルズル時が過ぎます。
恭介はまどかのことが出会っときから好きで、ひかるのことは好きだけどそれは妹的な意味での好きであり、恋人として好きなのはまどかの方。
ひかるは勘違い?で恭介に一目惚れし、まっすぐな性格のためかまどかと恭介の関係に気づかず、恭介にもうアタックしていきます。
そんな恭介は持ち前の優柔不断で、どっちつかずのはっきりしない態度のまま三角関係が続きます。
まどかは、男子目線でミステリアスな憧れの女の子像を表していて、その子が「自分のこと好きっぽい、ってか絶対好きじゃん」というシチュエーションが羨ましいですよね。
恭介目線で見たまどかはミステリアスかもしれませんが、読者から見たまどかは、恭介のことを好きなのがわかりやすく、露骨にやきもちは妬くし、二人きりの時には結構ベタベタして今で言うツンデレ感全開です。
こんな素敵なヒロインと学生生活を過ごせる恭介が最高に羨ましい。この世界観から出たくない。むしろこの世界に転生したい。そう思わせてくれるところがこの作品の見どころです。
80’sの雰囲気が心地良い
もう一つ『きまぐれオレンジ☆ロード』の見所は、80年代の雰囲気がすごく伝わってくるところです。
作中には頻繁にディスコに出かける場面や、(学生ながら)お酒を飲む場面が登場します。
ディスコは行ったことないですが、(今でいうとクラブ的なもの?)男女が一緒に踊ったり、お酒を飲んだりして80年代のポップな雰囲気が伝わってきます。
80年代って僕はまだ生まれてないし、その時代の雰囲気をリアルに感じたことはありません。
しかしこの作品から感じるのは、
- 世の中全体が浮かれているようなポップな雰囲気
- 恋愛に対するプラトニックな雰囲気
- 少し背伸びしたカッコつけているような雰囲気
そんな時代の空気みたいのが伝わってきます。
今のように携帯電話ですぐ連絡が取れる訳ではないし、世界中の人と繋がれる訳ではありません。
不便だったろうし、制限もあっただろう時代ですが、それ以上に多くの人にとって何よりも特別な時代だったのが80年代なんだと思います。
だからこそ目の前の関係を大事にしたり、会って話したりというのが大切だった時代です。
最終回あらすじ(ネタバレ)
3年間の三角関係を続けてきた3人ですが、ある時三角関係の終わりが告げられます。
ふとしたきっかけで周囲から、恭介が本当に好きなのはまどかだということを、ひかるは聞いてしまいます。
そして、ひかるに気を使って恭介に好きと伝えらないまどかの気持ちも知ってしまいます。
恭介とまどかが両思いだったことを知ったひかるは、とても傷つきます。
ひかるのセリフが痛々しいです。
「どーしてみんなであたし、あたしにぃ…!!! かくしごとばかりするの!!!」
「あたしはなんなの…!? たんなるピエロだったわけ…!?」
「3年間も…ずっとみんなにだまされてきたってわけ…!?」
同じ頃、まどかはアメリカに留学することを恭介に告げます。
恭介とひかるどちらも傷つけたくないまどかは、三角関係から自分がいなくなる逃げる道を選びました。
まどかは、いつか自分の気持ちを正直に言えるようになったらまた戻ってくると伝えます。
恭介はそんなまどかに、いつまでも待っていると応えました。
まどかを見送る空港で久しぶりに3人が顔を合わせます。
ひかるに事の顛末を土下座して謝る恭介。けじめをつけるため恭介の頬を叩きひかるは、まどかの恋を応援すると伝えます。
その後恭介は大学への入学が決まった頃、鮎川がアメリカから戻ってくると知らせを受けます。
初めて恭介とまどかが初めて出会った石段を登っていくと、そこに帰ってきたまどかがいます。
恭介はまどかに答えを訪ねます。
「答えてくれる? Like or Love?」
「Like!」
「え!?」
「ただし…限りなく…Loveに近い…ね」
このシーンは最高でした。。よくこんなセリフが思いつくなと思います。
まとめ
『きまぐれオレンジ☆ロード』は漫画で読むのもいいですが、アニメ版がすごくいいのでぜひおすすめします。
僕もはじめはアニメで放送されているのを観て作品を知り、原作を読み始めました。
このアニメ版が良かったからこそ、原作の人気もより高まりました。
『きまぐれオレンジ☆ロード』のアニメは主題歌だったり、作中の雰囲気だったりが素晴らしいので、ぜひ一度アニメ版を見て頂きたいです。
ふとした時に『きまぐれオレンジ☆ロード』の世界に浸りたくなるので、たまに読み返してを繰り返して今後の人生をともに生きていきます。